ゲルについて(1)
界面活性剤を使わないで、クリームのような製品に『ゲル』があります。ゲルは、ゼリーやジェルのような感触で、水がースなので、保湿性があり、ベタベタしません。その使用感と、界面活性剤を使わないという安心感から、愛用している方も多いと思います。
ゲルが登場したときは、合成界面活性剤を使わないことで注目されましたが、ゲル化しうる際につかう合成ポリマーの弊害も指摘され、その後、さらに天然のゲル(オクラ、キノコ、海藻などのネバネバ成分)を使う方向に進んできました。
このように、天然由来の成分だけで処方を組み、界面活性剤を使わないと、たしかに低刺激な製品にはなります。ただし、最大の問題は、使える成分がかなり限定される点で、効果の面ではかなり劣る商品となってしまいます。界面活性剤は水と油を混ぜてくれる役割ですが、界面活性剤を含まないので、水溶性の成分しか構成できません。
したがって、かなりあっさりとした使用感の製品になります。その結果、肌につけた瞬間は潤うけれど、持続力がない製品や、美白成分、保湿成分、抗シワ成分など・・・様々な有効な成分を全く配合できない商品になるのです。
また、多種類の成分を配合することができず、水溶性の限られた成分しか配合できないので、商品のバリエーションも作れず、結果に『このゲルひとつで大丈夫!!』みたいなキャッチフレーズで販売されることが多いのです。つまり、肌にとって、ほんとうにゲルひとつで十分という理由ではなく、ゲルでは多種類の製品を作ることができないので、『ゲル1個でOK!』という広告になっているだけなのです。そもそも、かなり限定的な成分しか配合できないゲルなので、ゲル1個で全てのスキンケアを済ませて十分なはずがないのです。
このように、考えれば、基本的にゲルは、低刺激だけど、効果も乏しい製品だといえるのではないでしょうか?
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